今住んでいる家は夏は暑く、冬は寒いので、断熱リフォームを考えているんだけど
「どうすれば快適になるのかな…」「工事期間と費用の目安が知りたい…」
「手軽に断熱リフォームしたいな…」
とお悩みではないでしょうか?
実は、この記事で紹介する「戸建の断熱リフォーム3つのポイント」を
知ることで、快適な住宅にする事ができるようになります。
断熱リフォームでは、
ちょっとしたポイントを押さえることで、快適な住宅にする事が出来ます。
この記事では、
- 戸建の断熱リフォーム3つのポイント
- 工事期間と費用の目安
- おすすめの断熱リフォーム
を解説していきます。
この記事は広島県福山市の株式会社要工務店が作成しています。
家づくりの疑問や悩みなどを分かりやすく解説していきます。
ご家族の理想をかなえる『幸せ家づくり』をモットーに
ご家族が末永く笑顔で暮らせる家づくりに取り組んでいます。
この記事を読み終えると、
快適な断熱リフォームをする事が出来るようになります
この記事の目次
戸建の断熱リフォーム3つのポイント
夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごすためにまず知っておきたい
断熱リフォームのポイントは3つあります。
ポイント1:断熱の基本を知る(目的)
ポイント2:断熱材の種類と比較
ポイント3:断熱リフォームの流れ
詳しく説明していきます。
ポイント1:断熱材の基本を知る(目的)
住宅の断熱性を高くすると、そもそもどんなメリットがあるのでしょうか?
快適に過ごせる、省エネになるといったことを思われる方が
多いのではないでしょうか。
実は、住宅の断熱には、次の4つの目的があります。
✔︎体感温度を改善する
✔︎室温のムラの解消
✔︎ヒートショックを少なくする
✔︎省エネ
✔︎体感温度を改善する
体感温度は、周囲の物の表面の温度に影響されます。
屋根も外壁も太陽の光を浴びて暑くなったり、雪が降れば冷たくなります。
そのため、表面の温度が変わらないように断熱材で塞いでいくことで、
外からの熱の侵入を防ぎ室内の表面の温度を上がらない様にしていく事で
快適な体感温度(室内温度)を作り出すことができます。
✔︎室温のムラの解消
断熱性能が低いと部屋の上下の温度差が大きくなります。
古い家などで、足元は寒いのに、頭が暑くのぼせた様になった経験がある方も
多いんではないでしょうか?
その原因は、断熱性能が低いことが原因の一つです。
そのため、部屋の室温のムラを改善することも断熱する目的の一つです。
✔︎ヒートショックを少なくする
暖房をしている部屋としていない部屋の温度差が大きいと
ヒートショックを起こし体にストレスを生じさせてしまいます。
そのため、断熱をすることで温度差をなくしヒートショックを
軽減させる事ができます。
✔︎省エネ
断熱性能が高いものほど、暖房費用が少なくなります。
また、部屋単位で断熱をする場合より建物全体で断熱した方が
より暖房費用が抑えれることになります。
ポイント2:断熱材の種類と比較
どのような断熱材を使用するのかも重要なポイントの一つになります。
住宅でよく使われている断熱材の種類は
「繊維系断熱材」「天然素材系断熱材」「発泡プラスチック系断熱材」
の大きく3つに分類されます。
それぞれの特徴と比較の解説していきます。
✔︎繊維系断熱材
繊維系断熱材には「無機系」と「木質繊維系」があります。
「無機系」ではグラスウールやロックウールが代表例で
価格が安く、燃えにくい反面、防湿対策が必要になってきます。
新築・リフォーム共に最も多く利用されています。
「木質繊維系」ではセルロースファイバーが代表例で
古紙を再利用して壁や天井に吹き込む方法で
結露を防ぎやすく、防音効果もありますが、価格が高いのが欠点。
主に新築で利用されています。
✔︎天然素材系断熱材
「天然素材系」では羊毛や炭化コルクに代表されます。
環境や人体に優しく、調湿効果があります。
その半面、断熱性能の割には高価なところが欠点。
✔︎発泡プラスチック系断熱材
「ポリスチレンフォーム」「硬質ウレタンフォーム」「フェノールフォーム」
の3種類があります。
「ポリスチレンフォーム」は主に「押出法」「ビーズ法」の2種類があります。
結露を防ぎやすく、施工しやすいですが、熱に弱いのが欠点。
「硬質ウレタンフォーム」は
板状のものと、現場で吹付け発泡するタイプの商品があり
断熱性が良いのですが、高価で、燃えると有毒ガスが発生するのが欠点。
「フェノールフォーム」はプラスチックでありながら、
燃えにくく耐久性があります。
しかし、価格が非常に高価なのが欠点。
✔︎断熱材の比較
断熱材は、繊維系<天然素材系<発泡プラスチック系の順番で
価格が高くなる傾向にあります。
また、断熱性能が同じ場合の必要な断熱材の厚みが違ってきます。
断熱性能が同じ場合に必要な断熱材の厚み(グラスウール10K100mmを基準とした場合)
断熱材の厚み | 製品名 |
100mm | グラスウール10K |
95mm | グラスウール16K |
85mm | グラスウール24K、ロックウール、押出法ポリスチレンフォーム1種 |
75mm | 押出法ポリスチレンフォーム2種 |
60mm | 硬質ウレタンフォーム |
50mm | 高性能フェノールフォーム |
ここでは、建築材料を熱伝導率で比較していますが
実は木材50mmとコンクリート550mmの断熱性能はほぼ同じなんです。
グラスウール100mmと同じ断熱性能にするために必要な厚みで比較すると
材料の種類 | 材料の厚み |
木材 | 300mm |
レンガ・土壁 | 1250mm |
コンクリート | 3200mm |
マンションなどで使われているコンクリートは耐火性も高く
丈夫な印象の建築材料ですが断熱性能は全くありません。
しかし、住宅で良く使われている木材は
グラスウールには及びませんが意外と健闘していることがわかります。
ポイント3:断熱リフォームの流れ
問題点や改修ポイントを明確にして工事をするようにしましょう。
これはリフォーム全般に言えることですが、問題点を明確にする事がとても大切です。
断熱リフォームに関する情報は数多く有りますが、
実際「断熱リフォームをしたいが、何から始めればよいのか、わからない」
「情報が自分の家に当てはまるかわからない」といった事もあるでしょう。
断熱リフォームは、問題点、改善ポイントを絞って進めることにより
無駄なく失敗が少ないリフォームをする事ができるからです。
例えば、「家全体の断熱性能をあげたい」「隙間風を防ぎたい」「窓の結露の防止」など
断熱リフォームでもさまざまな問題点や改修ポイントがあると思いますが
それぞれ改修のポイントが違うため、ただ漠然と快適にしたいと思っていても
改修ポイントが違えば得られる効果も少ないでしょう。
そのため、問題点や改修ポイントを明確にして工事をする様にしましょう。
リフォームでは、今後の新しい流れとして「インスペクション」があります。
改修ポイントを事前に調査して工事に入るインスペクションは、
これからの重要なリフォーム工事のポイントになります。
詳しくは、こちらをご覧ください
工事期間と費用の目安
戸建の断熱リフォームでは、「床」「壁」「天井」「窓」
を断熱する方法があります。
家の構造や施工方法・断熱材の種類によって費用や工事期間が変わってきます。
床の断熱
床の断熱方法は主に次の3つがあります。
施工方法 | 工事期間 | 費用 |
床下に断熱材を入れる | 2日〜 | 4000円〜/㎡ |
床上に新たに断熱材を敷き込む | 3日〜 | 7000円〜/㎡ |
解体して断熱材を敷き込む | 4日〜 | 10000円〜/㎡ |
✔︎注意点
床下に断熱材を入れる場合には、床下のスペースが少ない場合には
施工できないことがあります。
壁の断熱
壁の断熱方法は主に次の2つがあります。
施工方法 | 工事期間 | 費用 |
断熱壁パネル | 3日〜 | 10000円〜/㎡ |
解体して断熱材をいれる | 5日〜 | 12000円〜/㎡ |
✔︎注意点
状況によっては、コンセントやスイッチなど電気工事を必要とする場合は
別途費用がかかる事があります。
天井の断熱
天井の断熱方法は主に次の2つがあります。
施工方法 | 工事期間 | 費用 |
天井裏に敷き詰める | 2日〜 | 4000円〜/㎡ |
解体して天井に断熱材を入れる | 4日〜 | 6000円〜/㎡ |
✔︎注意点
天井裏にスペースがないと施工できない事があります。
窓の断熱
窓の断熱方法は主に次の4つがあります。
施工方法 | 工事期間 | 費用 |
ガラス交換 | 半日〜 | 30000円〜/箇所 |
内窓取り付け | 半日〜 | 70000円〜/箇所 |
カバー工法 | 1日〜 | 110000円〜/箇所 |
解体して新しい窓への交換 | 3日〜 | 150000円〜/箇所 |
✔︎注意点
窓ガラスや窓の種類により断熱性能が変わってきます。
窓の重要性
身近にある窓の断熱が本当はとても重要です。
なぜなら、家の中で「最も」熱が出入りしている場所は窓だからです。
例えば、断熱性の低い窓の場合では
冬に、いくら部屋を温めても窓からどんどんと熱が逃げていくことになりますし、
外からは冷たい空気が入ってきます。
そのため、窓の大きさも重要になってきます。
断熱性が低い窓は、大きな窓より小さな窓の方が熱の出入りが少なくて済みます。
では、窓だけ断熱性能を良くすれば壁や天井は断熱しなくてもいいの?と
思われるかもしれませんが
建物のすきま風や換気によっても熱が逃げてしまうため建物全体を断熱することは
大事なことなんですが、
「最も」熱の出入りがある窓を断熱せず壁や天井を断熱性を良くしても
あまり効果が得られません。
そのため、身近にある窓の断熱が本当はとても重要です。